【教え方】進め方のテクニック

この記事では、
先生としての進め方のテクニック」を知ることができるよ。

ここでは、指導を進める上でのテクニックについてお伝えしていきます。

今回お伝えすることは、
知っておいたら役に立つだろうことをピックアップしています。

毎回意識する事項ではないと思いますが、
ふとした時に役立つかもしれないので、
参考程度にしていただければと思います。

小さなことでも、少しでも出来たら褒める

社会人として働いていると
出来て当たり前であることが多くなり
褒めることが中々少なくなっていると思います。

しかし、褒めるという行為は、
モチベーションアップにとても役立ちます。

特にお子さんは、褒められることで
やる気アップや好奇心を育てることに繋がります。

生徒さんが、少しでも上手に出来たことがあれば
褒める
ことを意識してみましょう。

他にも「ローマ字入力が得意なんだな。」や
「こんな言葉も知っているんだ。」など、
生徒の得意なところや、意外な発見があったときも
素直に褒めてみる
のも効果的です。

大人でも褒められたら嬉しいものですから、
子どもはもっと嬉しく感じてやる気を見せてくれるでしょう。

プチ復習を定期的に挟む

新しく学んだことや、
繰り返し出てくる大切な部分は
記憶に刻めるよう定期的に復習のような確認をしてみましょう。

繰り返し言われたり確認されると、
そのコト事態も記憶しやすくなりますし、
講師側も、生徒の理解度の確認をすることができます。

たとえば、
新しく大なり小なり(<,>)を学んだとしたなら
「お、これさっき習ったやつだねぇ。口が空いてるほうは大きいっけ?小さいっけ?」
「0と10。どっちが口空くんだっけ?」
など、出てきたタイミングで何回かに1回質問してみるなんてこともいいでしょう。

そこで覚えていれば、
先ほど伝えた「褒める」を組合せると効果的です。

目標設定をプラス1する

その日の学習目標を立てたり、伝えたりするときは、
本来立てている目標よりプラス1してみましょう。

ここでのポイントは、
そのプラス1は必ずしも必須タスクではないということです。

これを行うと、どうなるか?

例えば達成した場合↓
「本当は1つ前までだったんだけど、できちゃったね!すごいよ!」

達成できなかった場合↓
「実は今達成したところが、今日本当にクリアしてほしかったところだったんだ。だからここまで出来てれば十分すごいよ!」

伝わりましたでしょうか?
これは、達成してもしなくても生徒を褒めることができるのです。

褒めるスキルは、学習効果を上げるために大いに効果的な方法です。
そこに繋げられる工夫として、参考にしてみてくださいね。

約束は必ず守る

人として大切なことなのはもちろんですが、
これは子どもを指導する上で大切なポイントです。

もし約束を守ってくれない先生に
「約束を守ってね」と言われたら、
どんな気持ちになるでしょうか?

もしかしたら、イヤイヤやるかもしません。
しかし、無視して課題を放棄する可能性も十分にあるのです。

発想としてはあまり良くないかもしませんが、
約束を守ってもらうために、自分も約束したことを守る。

ぜひ大切にしてみてください。


これが実施できるとこんな場面で役に立ちます。

集中力が切れた生徒さんに5分ゲームの時間を与え、そのあと課題をもう一度頑張ると約束した。
→「よし、5分経ったよー。先生、ちゃんとゲーム時間作ったよー?そのあと頑張るって約束したじゃない?頑張ろう。」

このような感じで、約束を理由として
積極的に課題を取り組んでもらうようアプローチできます。


約束をする方法は、子どもには意外と効果的です。
この効果をしっかりと発揮させるために、まずは自分が先に約束を守ることを意識してみてください。

生徒に説明してもらう

課題でわからない部分に出会うと生徒は先生に質問をします。

そこで、講師はプログラムを見たり、
デバッグなどを駆使し原因追及を行うでしょう。

おそらく講師の皆さん、
問題点を見つけ出すことが出来るかと思います。
生徒と会話をせずとも、です。

こんな風にして課題を進めることも出来るわけですが…

ここで、ぜひ取り入れていただきたいのは、
生徒さんに状況を説明してもらうということです。


少し過去のことを思い出していただきたいのですが、

分からない点を誰かに聞く場面で、
人に説明しているうちに自分で答えがわかってしまった。

こんな経験はありませんか?


実は頭の中で考えていたことを、
口に出してみると意外とわかってしまうこともよくある事なのです。

そういうことも大いにあり得ますので、
まずは生徒さんに説明してもらうようにしてみてください。


上手に説明するポイントとしては、
質問しながら説明してもらうことです。

1. やりたかったことの確認
「今、どんなことがしたかったのかな?」
「今、どの課題の何番だったのかな?
「どの部分をやってたのかな?」

2. 自分が現在やっていることの確認
「お、どんな風に作ってみたの?」
「作った部分はどこかな?」
「どんな風になるはずだったのかな?」

3. 実際に起こっている現象の確認
「今、どんな感じに動いちゃってるのかな?」
「どこら辺が違う動きしちゃってるかな?」
「思うように行かなくなったのは、どこら辺からだったかな?」

こんなイメージです。

説明に慣れていない生徒さんは、
1から順序立てて説明することは難しく感じます。
ぜひ質問しながらサポートしてみてください。

これを行うと、講師も問題点の認識がしやすくなります。



ちなみに…

キッズの全体像でもお伝えしたことですが、
『自分自身の頭で考えて積極的に課題解決し行動できるようになってほしい』
そんな思いもキッズには込められているので、
自分で説明することは、いい訓練にもなるはずです。

軽い雑談

とくに教室始まりで、
なかなかエンジンが掛かりにくい生徒さんには効果的です。

学校の話や、その生徒の興味のあるゲームや趣味など
2,3分ほどで構いませんにで、
本気で聞いたり雑談してみてください。

ポイントは、“本気で"です。
適当に返事していると、ちゃんと聞いていないことが意外とバレます。

生徒さんは「自分の話をちゃんと聞いてくれた!」という体験をすることで、満足感と喜びを得ることができます。
すると、そのあとに続く先生の「よし、じゃあ頑張ってみようねー。」という言葉を受け入れやすくなります。


ちなみに、本気で聞くポイントを3つ挙げるとこんな感じです。

1. 相槌を打つこと。
2. 目を見てあげること。
3. 質問を1つでも挟むこと。

本気で聞くのにポイントなんてものを作るのは邪道かもしれませんが…

話を聞くのがあまり得意ではない方は、
ぜひ参考にしてみてください。

集中が切れる前にあえて、講師からストップをかける(やめる)

この方法は、進捗具合も考慮した方がいいため、
ストップをかけるのは、その日の様子次第な部分があります。

なので、講師のみなさんに判断に依存する部分は大きいですが、
どんな効果があるかという点についてお伝えします。

この方法で期待できることは、
「もうちょっとやりたい。」と
生徒のやる気を自らで引き出させることです。


こんな場面であったことありませんか?

・謎をそのままにされると気になってしょうがなくなる。
・もうちょっとで終わる!ところで止められるとやってしまう。
・「ここで終わり?」と想定外なところで止められると「もうちょっとできるよ。」という気分になる。

不思議なもので、
こんな風に中途半端な状況に直面すると、
逆に放置したくなくなる心理が働くことがあります。

そんな現象を学習に活かすことで、
生徒さんのやる気に繋がることがあります。

集中切れたら全くやらなくなる特徴がある生徒さんには、試してみてもいいかもしれません。