【教え方】ヒントのテクニック

この記事では、
ヒントのテクニック」を知ることができるよ。

それではヒントのテクニックについてお伝えしていきます。

具体的な各課題ごとのポイントやヒントのポイントは、
メニュー「課題ポイント」にまとめていきます。

ここでは、課題ポイントより
少し大きく捉えてヒントを出す方法をお伝えしていきます。

今後もいいな!と思った方法を
どんどんとアップデートしていきますので、
ぜひ参考にしてみてください。

一番大切なこと

ヒントのテクニックを上手に活かすために
まず押さえておくべきポイントがあります。

それは、ヒントは生徒の理解を助ける環境作りであり、
気づかせるチャンスを作る
モノあることです。

この点を意識しながら、
「何を気づかせればいいかな?」
「どうやって気づかせよう?」
「どんなヒントを用意したらいいかな?」

ぜひこんな風に考えてみてください。

テクニックを使わずとも、これを意識するだけで
あなたの指導は格段に分かりやすくなるでしょう。

1.具体的に視覚化して伝える

このテクニックは、なかなかイメージが難しいと悩んでいる場面で特に役立ちます。

子どもの特徴でお伝えしてきましたが、
生徒さん、特に低学年の生徒さんは
論理的思考の発達がまだまだ未熟です。

そのため、目に見えない抽象的な物事や
自分自身で経験していないことを想像するのは
大人が思う以上に簡単ではなかったりします。

そこで役立つのが「視覚化」です。

生徒の目から情報を取り入れてもらい、実際に動きを見せる。
そして、頭の中に目の前の現象をインプットしてもらい理解を助ける。


これが視覚化の仕組みです。

視覚化の最終ゴールは、
頭の中で考えられることですが、
一発でその状態へ!と焦る必要はありません。

最終的にその状態に到達できるよう、
1つずつイメージさせていきながら、
理解のサポートを行ってみましょう。


では、具体的にどうやったらいいか?

例えば、こんなことが出来るかと思います。

・セミナールームにあるえんぴつで、個数を目で数えてもらう。
・ホワイトボードやノートに、図や数字を書き、実際に変化する様子を見てみらって一緒に考えていく。
・端末で、自分が例題を作りながら一緒に動きを学ぶ。
・インターネットで検索して、「コレみて~」と一緒に見ながら解説していく。
・指で数をイメージさせる。

などなど…

2.「見直し」で思い出させる

キッズ教室を進めていく中で、
以前やった問題で学んだ・使ったことが、またわからなくなる。
こんなことは当たり前にあります。

そんな時に役立つのが「見直しで思い出させること」です。

新しく使う知識ややり方については、
積極的なアプローチ(教える・答えに近いヒント)をすることもありますが、
演習問題のほとんどが、以前やったことある問題のちょっと変えたバージョンです。

ということは、
テキストや自分が解いてきた問題を見直すことで
何よりのヒントを得られます。


そこで、そのヒントを得てもらうために

「この問題、この前やった〇〇に似てないかな…?」
「あれ、前回このやり方使ってるの見たかも。それ見てごらん?」
「このやり方は、テキストの〇〇問題にヒントあったと思うよ?」

といった感じで、見直しをするようにアプローチしてみてください。

3.基本問題をもう一度チェックしてもらう

応用問題を解いている中で、
生徒さんはレベルアップの壁を難しく感じ、
悩んでしまうことがあります。

その際は、基本問題にもう一度注目してみましょう。

というのも、応用問題は、
基本でやったことのパーツを組み合わせている場合がほとんどだからです。

「さっき解いた基本問題もう一度読んでごらん?」
「応用問題の××のプログラムって、基本問題の〇〇と△△に関係ありそうじゃない?」
「基本問題を簡単に復習してみよう。」

などなど…

そんなアプローチをしてみましょう。

4.間違っている箇所をヒントとして伝える

プログラムが想像通りに動かない場合、
どこかの部分に不具合やミスがあることが想定されます。

しかし、その不具合やミスに
なかなか気づけないケースがあります。

そんなときに役立つのは、
間違っている箇所をヒントとして伝えるということです。

例えばこんなイメージです。

・計算がミスしているってことはないかな…?
・メッセージの受け渡しってうまくいってるのかな?
・条件の<,>が変になっていることはないかな?

などです。


ヒント箇所に注目してもらい、ミスをピンポイントで発見してもらう。
この方法を使う場合、こんな感じで進められたら十分です。

もちろん、一番の理想は、
デバッグをして間違っている箇所を発見し、
どのように間違っているか確認して修正することですが…笑

5.日常生活に当てはめて学んでもらう

問題を解いている中で、
プログラムの意味がわからない、
自分で書いていることがよくわからない
と悩むケースがあります。

そんなときに役立つのが、
子どもたちの日常生活に当てはめながら説明することです。

たとえば、3分の1と4分の1では、
3分の1の方が大きいことをパッと理解できるのは、
算数が得意な子がほとんです。

これを説明する際に、
たとえばお祝いでホールのケーキを買ったときに、
3人で分ける場合と4人で分ける場合を絵にかいたり想像してもらいます。

すると、細かい説明をせずとも
3人で分けた場合の方が1人あたりの量が多いとわかり、
3分の1の方が大きいとイメージがリンクするようになるのです。

こんな風に、生徒が経験していそうな
日常生活をピックアップして説明すると、
難しい部分をかみ砕けるようになります。

6.プログラムを一緒に上から読んでみる

プログラムが何やってるの?とわからない生徒や、
ブロックを繋げる順番やコード記述位置に迷っている場合に役立ちます。

基本的にプログラムが
上から下に向かって進む前提を押さえつつ
1文ずつ、1ブロックずつ何をやっているか
文章として一緒に読んであげます。

数字が苦手でも文章ならわかるという生徒さんもいるので、
ぜひ試してみてください。